この記事では電力自由化のデメリットやメリットについて解説しております。
2016年から日本では電力自由化になりました。
この電力自由化って一体なんなのかについて簡単に解説しますと、利用する電力会社を自由に選べるようになったことです。
今まではその地方の電力会社しか選ぶことができなかったのですが、自分で電力会社を選ぶことで光熱費が安くなった声が多いです。
しかし電力自由化になったことでどのようなメリットがあるのか、またデメリットがないのか気になることでしょう。
この記事でわかること
- 電力自由化とは
- 電力自由化のメリット
- 電力自由化のデメリット
目次
電力自由化が出来た理由とは…
電力自由化は名前の通り電力会社を自分で選べる事にあります。
今まで利用していた電力会社を変更するのは不安でめんどくさいイメージを持ってしまうのも仕方ありません。
しかし実際はスマホで簡単に手続きできますし、自分にあった料金プランを選べて安くすることもできるメリットがあります。
今までは電気代を含め光熱費を安くするのには太陽光発電やオール電化など、賃貸にお住いの方などは利用が難しいものでした。
しかし電力自由化で新電力を選べるようになったことで賃貸はもちろん自由に電力会社を選べるようになりました。
きっかけは東日本大震災
電力自由化になったきっかけは2011年3月11日の東日本大震災の「福島第一原子力発電事故」にあります。
この悲惨な事故では国民だけでなく政府も今までの電力供給システムに限界を感じ、以下のような目的を掲げました。
ポイント
- 電力の安定供給を確保する
- 電気料金を最大限抑制する
- 電気利用者の選択肢を増やし企業の事業機会を拡大する
電力の安定供給を確保する
2011年3月に発生した東日本大震災の時に原子力発電所や火力発電所などの被災によって発電力が不足して東京電力や東北電力管内を中心に広範囲で停電が発生しました。
他地域からもスムーズに電力を融通しあえる仕組みがあれば停電の範囲はもっと狭い範囲で済んだ可能性があります。
電力の広域管理はいざという時の災害への備えにもなります。
電気料金を最大限抑制する
簡単に言いますと電気料金がより安くなる事への期待です。
電力自由化になる前は地域電力会社が独占しており、国の規制のもので電気料金が決まっていました。
電力自由化になった事で新たな企業が参入する事になり、価格競争が始まって自然に電気料金が値下がりする可能性がでる目的です。
実査に電力自由化になったことで消費者のニーズに合わせて様々な事業者が電気料金を抑えるためのプランを展開しています。
電気利用者の選択肢を増やし企業の事業機会を拡大する
特定の企業が独占していた電気事業が自由化になったことで、様々な企業が電気事業のビジネス展開をして経済の活性化に繋がると考えました。
電気事業を展開末う企業が増えることで、それに合わせて消費者の選択の幅も広がり、さらにビジネスチャンスが増えていくことでしょう。
つまり新しい電力会社の参入を認めて企業同士を競わせることで価格を安く、より安定した電力を提供するよう意図してます。
これにより都市ガスやガソリン、通信会社など様々な企業が新電力の事業に乗り出しています。
自分にあった料金プランが選べる
電力自由化になったことで電力会社を自分で選べるようになりました。
電力会社によって様々なプランがあります。
料金プラン(例)
例えば従量電力量料金を一定にし電気を多く使うほど安くなるプランや、夜だけ電気代を安くするプランがある電力会社もあります。
電力自由化の3つのメリット
電力自由化になった背景や、電力自由化の目的について解説しました。
では実際に電力自由化にはどのようなメリットがあるのか知っておきていですよね。
電力自由化のメリットは以下のようなものがあります。
電力自由化のメリット
- 電気代を安くできるプランを選べる
- セット割や省エネ診断などの新サービスが登場
- 環境に優しいエネルギーを選択できる
それでは一つずつ解説していきます!
電気代を安くできるプランを選べる
電力自由化になったことで自分で電力会社を選べるようになりました。
電力会社によっては様々な料金プランを選ぶことができ、ライフスタイルに合わせたプランで電気代を安くすることができます。
電気代そのものを安くするプランもあれば、支払いに応じてポイント還元してくれるプランもあります。
セット割や省エネ診断などの新サービスが登場
電力自由になったことで電力供給以外の付加サービスも増えています。
例えばガスとセットにすることで大幅に割引になるプランや、スマホやインターネット通信料金と電気料金とセットでお得にするプランもあります。
セット割以外にも省エネプランナーによる各家庭の省エネ診断やポイント還元サービスを提供しているサービスもあります。
電気の供給にプラスされた多様で新しいサービスを使えばさらなるメリットが期待できるようになる可能性があります。
環境に優しいエネルギーを選択できる
電力自由化は電気の購入を通して地球環境の維持に積極的に関わっていくという新しい視点があります。
太陽光発電や風力発電、水力発電、地熱発電などの再生可能エネルギーの利点に注力している会社を選んで電気を買うことも可能です。
電力自由化のデメリットは何かある?
電力自由化のメリットについて知ったところでデメリットが何かあるか気になるところですね。
特に不安に思うことが
「新電力に切り替えることで停電が起きやすくなるのではないか」
「新電力が倒産したら電気の供給がどうなるのか」
だと思います。
結論を言いますとこの不安要素はありません。
新電力の電気も地域の電力会社が用意した送電網を使って送られますので、どの会社を選んでも電気そのものの品質や停電リスクは変わりません。
つまり、新電力だから停電が起きやすくなる心配はありません。
また、電力自由化になって「新電力が事業を継続できなくなった時には地域の電力会社が変わりに電気を供給する」仕組みになっています。
万が一倒産しても電気の供給が急にストップすることはありません。
新電力に切り替えることでデメリットがあるとするのなら、ライフスタイルに合わせた電力会社の選び方に失敗すると電気代が逆に高くなってしまう可能性があることです。
まとめ
こんな方におすすめ
- 電力自由化でライフスタイルに合わせたプランの電力会社を選べる
- 電力自由化で企業が価格競争しているから安く利用できる
- 再生可能エネルギーを選べるようになる
- 新電力で停電が起きやすくなる心配はない
電力自由化になったことで様々な企業が電気事業に乗り出して、価格競争することでユーザーが安く電気を利用できるようになりました。
ライフスタイルに合わせたプランを選ぶことで、電気代を安くできるようになります。
新電力に切り替えることで電気代など光熱費を安くできることや、再生可能エネルギーを選べるようになるなどメリットが大きいです。
安い電気だと停電になりやすいのではないかと心配になる方もいると思いますが、このような心配はありません。
あえてデメリットをあげるとするのであれば、電力会社の選び方を間違えると電気代が逆に高くなってしまう可能性があることです。
安易に比較サイトを通して安いことの理由だけで切り替えて失敗したケースもあります。
このサイトでは新電力の評判や料金、デメリットなどについて解説しておりますのでしっかりと把握してご自身で比較されてみてはいかがでしょうか。