この記事ではエルピオでんきの市場連動型について解説しております。
エルピオでんきではあらかじめ料金が決まっている通常のプランもありますが、市場連動型の料金プランもあります。
市場連動型プランについて簡単に解説しますと、需要に応じて30分毎に単価が変動するもので、安い状態の時に電気を使うことができれば電気料金を抑えることができます。
しかしこの市場連動型の料金が良いとは一概に言えません。
市場連動型のデメリットを含めて解説していきます。
※現在はエルピオでんき市場連動型のプランの申し込みはできません。
この記事でわかること
- エルピオでんきの市場連動型について
- 市場連動型のメリットとデメリット
エルピオでんきの市場連動型とは
エルピオでんきには市場連動型のプランの「市場連動プラン」があります。
市場連動プランは従量料金を原価で提供するプランで、比較的割安に設定されています。
主に商店や事務所や飲食店向けで、電気使用量が多ければ多いほどお得に電気を使うことができます。
注意ポイント
この市場連動プランは2021年5月現在は既に休止していますが、それ以前の電気料金は従量料金が非常に安い金額でした。通常は20~25円くらいが相場ですがその金額が変動して10円や15円になり、安くなるケースです。そのため、安い時期にはメリットは非常に高かったと思いますが現在は電力の不安定さを危惧して再開まではまではまだ時間が掛かると思います。
市場連動型プランは市場価格に連動して電気料金単価が決まるプランで、過去の単価からシミュレーションをしているため、実際の電気料金は記載と異なる場合があります。

電気の市場連動型とは
市場連動の料金プランは日本卸電力取引所(JEPX)の価格に連動して電気料金単価が決まる仕組みを取っています。
つまり電気を使う人が少なくて電気が余っている時間帯は電気代が安くなり、電気を使う人が多い時間帯が電気使用量が増えるのでその分電気代が高くなるということです。
「電力送電費用」「電力仕入費用」「再生可能エネルギー賦課金」「手数料」の4つを合わせた金額で従量金が決まると言われています。
この中で市場連動型プランが非常に高騰した原因は「電力仕入費用」に当たるようです。
計算方式の例
- 「電力送電費用:8.84円」
- 「電力仕入費用:α円(変動費)」
- 「再生可能エネルギー賦課金:2.98円」
- 「手数料3.5円」
- 「合計金額」⇒15.3円+α円
株・ダイヤモンド・車・畜産物・原油など相場が存在します。全ての商品は相場による変動で価格が上がり・下がりするのは必然です。
そういったリスク要素が高いのが市場連動プランというわけです。
そのため、非常に高騰した時期では変動リスクの費用「電力仕入費用:α円」の部分が時間によって70円、80円に上がったりしたためニュースで話題になってしまいました。
メリットとしては市場価格が安い時に電気を使うことができて電気料金を抑えることが可能です。
デメリットとしては逆に電気代が高騰してしまうケースがあることです。
電気代が高騰したケースがある
市場連動型のデメリットとしては2021年の1月に電気代が高騰してしまったことがあります。
12月くらいにLNGの不足で市場連動型の電気代がめっちゃ高くなるから、プランを見直してって言ってたとけどなぁ(´・н・`)
それに安い時は安い,高い時は高いということを分かってて契約してないのかと思う。
そんだけのリスクあるなら、株価を見るように電気代の情勢は日頃からチェックすべきかと! https://t.co/aZZ4IpkwrJ— 禁じられた怠惰なゆっくんᵁᴹᵁ @Y:P 幽鬼兎🐰Be The One🐲ゼロワンロス (@yukito911114) March 3, 2021
電気代が高くなった原因は大きく分けて二つあります。
電気代が高くなった原因
- 火力発電に必要なLNG(液化天然ガス)の不足
- 大寒波の影響
寒波による気温低下によって電気需要が増えたことで、LNG(液化天然ガス)を多く使用してしまったため消費と生産のバランスが崩れてしまい、その結果、発電量が減って電気代が高騰してしまいました。
これはエルピオでんきだけでなく様々な電力会社で同じような事が起こりました。
2021年3月現在はエルピオでんきの市場連動型プランの申し込みは受け付けていません。
エルピオでんきの市場連動型と固定はどっちが良い?
過去の話ですが2020年では全国的に市場連動型プランの方が安くなると予想されていました。
その理由は新型コロナウイルスの影響で市場低迷や天然ガス価格の下降により、JEPXのスポット取引価格が2020年2月以降ずっと安くなっていたからです。
しかし同時に2年以内は市場価格プランの価格的メリットが薄れる可能性がある事も予想されていました。
その理由は自社発電所を持たない小売電気事業者(新電力会社)にとって2年以内にJEPEXに新しく解説された容量市場の取引価格の影響や再生可能エネルギー発電の導入促進に伴う託送料金の制度改定など、大きな逆風が吹き荒れる事が予想されたからです。
格安販売で顧客を増やしてきた小売電気事業者もいずれは料金体系や経営方針の変更に迫られる事になる可能性があります。
そう考えると固定の電気代のエルピオでんきのプランの方を利用する方法が良いでしょう。
あと、いくつかの新電力で見られる市場連動型の電力契約の顧客は、今回の卸市場の高騰までは、他より安く買えていただろうし、卸市場の高騰も既に収まっているので、場合によっては一時的なもので長期ではお得になるかもしれない。もちろん、どっちに転ぶかはわからないけど
— 翼が折れたきたきつね (@northfox_wind) March 9, 2021

固定の料金について
エルピオでんきのスタンダードプランは固定の料金プランです。
東京電力の従量電灯Bとエルピオでんきスダンダードプランのの料金を比較します。
東京電力エリアでは30Aの場合はスタンダートライトプラン、40A以上はスタンダードプランとなります。
利用するアンペア数によって電力料金も違いますのでご注意ください。
基本料金を東京電力とエルピオでんきの市場連動型とスタンダードを比較します。
基本料金
契約アンペア数 | 東京電力従量電灯B | 市場連動 | スタンダード |
10A | 286.00円 | - | ー |
15A | 429.00円 | ||
20A | 572.00円 | ||
30A | 858.00円 | 429円 | 858.00円 |
40A | 1144.00円 | 572円 | 1086.80円 |
50A | 1430.00円 | 715円 | 1344.20円 |
60A | 1716.00円 | 858円 | 1613.04円 |
スタンダートライトプラン(30A)の電力量料金(1kWhあたりの料金)
消費電力 | 東京電力従量電灯B | スタンダードライト |
120kWhまで | 19.88円 | 21.14円 |
120kWh〜280kWh | 26.48円 | 23.03円 |
280kWh以上 | 30.57円 | 25.78円 |
スダンダードプランS(40・50A)の電力量料金(1kWhあたりの料金)
消費電力 | 東京電力従量電灯B | スタンダードプランS(40・50A) |
120kWhまで | 19.88円 | 18.84円 |
120kWh〜280kWh | 26.48円 | 23.03円 |
280kWh以上 | 30.57円 | 25.78円 |
スダンダードプランS(60A)の電力量料金(1kWhあたりの料金)
消費電力 | 東京電力従量電灯B | スタンダードプランS(60A) |
120kWhまで | 19.88円 | 18.65円 |
120kWh〜280kWh | 26.48円 | 23.03円 |
280kWh以上 | 30.57円 | 25.78円 |
東京電力エリアではアンペア数によってプランや電力料金が違いますが、40A以上では基本料金も安く電力量料金も安いです。
市場連動型の料金単価は21円〜28円と季節や時間により異なります。
単価が安い時は固定の方が高くなりますが、高い時は市場連動型の方が高くなります。
\ 公式サイトの確認 /
まとめ
エルピオでんき市場連動型のまとめ
- 比較的安くなる
- 高騰した事がある
- 固定の方が安定している
エルピオでんきの市場連動型プランは時期によって電気代が違います。

エルピオでんきだけではないですが市場連動型は過去に高騰した事があり、利用するのは慎重になる方が良いでしょう。
安定を求めるのなら固定の方が良いです。
エルピオでんきはガスとセットにする事で割引になりさらにお得になります。
光熱費の節約にエルピオでんきとガスを検討してみてはいかがでしょうか。